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軽バン × 段ボールでキャンピングカーに挑戦します(第二弾:フルフラットベッドの製作)

こんにちは。株式会社サンエコー設計担当です。

前回の記事では、軽バン(日産クリッパー)をベースに、段ボールでキャンピングカーのような快適空間を作る試験的企画のスタートしたことをご紹介しました。

今回はその続編として、実際に段ボール製のフルフラットベッドを制作した過程と、その成果についてご報告いたします。

荷台スペースの採寸からスタート

まずはベッドの土台設計のため、荷室のサイズを計測することから始めました。
メジャーを使って大まかな寸法を出し、そこから実際の形状に合わせるために、段ボールを何度も切って調整。
特にカーブ部分は、現物合わせでフィット感を追求しました。

4本の張りと天板で、フルフラット化に成功

今回のベッドは、段ボールで作った4本の梁を荷室に並べ、その上から天板を差し込んで固定する構造にしました。
パーツ数をできるだけ減らして、誰でも簡単に組み立てられるようにしたいという意図から、この形にしています。

また、床下に引き出し収納を入れることを考え、全体の高さを持たせています。
強度が心配だったため、梁の幅は約30cmとやや太めにしましたが、その分、引き出しスペースは少し狭くなっています。

実際に乗ってみると、しっかりと体重を支えてくれて、想像以上に安定感のある仕上がりでした。さらに、段ボールの特性で床面が少し“ふかふか”しており、寝転んだときのやわらかさがとても気持ちいいです。
ただし、上に立って歩こうとすると沈みすぎる感じがありました。

段ボール素材のメリット

今回の製作を通して、段ボール素材ならではの以下のメリットを実感しました。

  • 車体の形に合わせて柔軟に調整が可能
  • とても軽いため、力のない人でも組み立てや取り外しが簡単
  • 軽い素材なので、燃費が悪くなりにくい

現時点での課題も

メリットも感じましたが、段ボールならではの悩みもありました。横のスライドドアを開けたときに、段ボールの断面(切れ目)が見えてしまうため、見栄えの面が気になるところです。

今後はこうした部分も工夫し、より見た目も美しく、完成度の高い設計に仕上げていけるよう改善を重ねていく予定です。

次回(予定)

さらに快適さと機能性を加えるために、引き出し収納などの追加パーツに挑戦していく予定です。

限られた空間を有効に使いながら、段ボールでどこまで快適にできるのか――
今後も実験的な試みを続けていきますので、ぜひ次回もご覧ください。

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