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A式段ボールとは<後編>    

A式段ボールを注文する前にチェックしておきたいポイント

≪目次≫

1.A式段ボールで梱包作業を円滑にするために

2.A式段ボールを現場で扱いやすい箱にするために

3.安全に輸送するために

4.表示・デザインを機能させるために

1.A式段ボールで梱包作業を円滑にするために

梱包作業を思い浮かべてください。無理なく梱包できる箱になっているでしょうか。

■ A式段ボールのサイズは、実際の梱包状態を考えて決める

中身の外寸と箱の内寸をぴったり同じにすると、商品がスムーズに入らない場合があります。

また、割れ物などを緩衝材で包む場合は、緩衝材で包んだ状態の寸法を計測しましょう。

段ボールと接する部分の材質によって、摩擦が大きく、入れづらいこともあります。

数ミリ程度の余裕を持たせるなど、実際の梱包状態を想定して寸法を決める必要があります。

■「底抜け」と「段差」に注意

A式段ボールは、フラップが重なる部分に段差ができます。

写真は底面ですが、天面にも同様に段差が発生します。

中身の形状、入れ方によっては、商品が傾いたり、ガタついたりします。

また、底面の一部分に荷重が集中すると、底抜けにつながる可能性があります。

想定している入れ方で問題がないか確認しておきましょう。

■ 縦と横の寸法が近い場合は、フラップの向きに注意

箱の縦と横の長さがほぼ同じ場合、どちらのフラップを先に折り込むのか、作業する人が迷ってしまうことがあります。

梱包作業の効率を重視する場合は、縦横の比率を少し変える、フラップに印刷を入れるなど、

作業者が迷わない工夫も検討してみましょう。

■ 「梱包するときの手の動き」を想像する

商品をどう持ち上げて、どう箱に入れるかを具体的にイメージしてください。

「持っている手や指がつかえて箱に入れられない・取り出せない」という失敗がよくあります。

2.A式段ボールを現場で扱いやすい箱にするために

無事、梱包作業を終えたあと、現場で使いやすい箱になっているでしょうか。

■ 「人が持ち上げられる重さか」考える

重くて小さい商品(金属部品や液体、本など)の場合、箱が大きければたくさん入りますが、

詰め込みすぎると、重すぎて人が持ち上げられなくなります。箱のサイズだけでなく、「人が安全に運べるか」確認しましょう。

■ 輸送時の積載効率や輸送コスト

段ボールのサイズは、輸送時の積載効率や輸送コストにも大きく影響します。

パレット輸送では、積載効率や荷崩れ防止のため、パレットに適した箱サイズにすることが基本です。

路線便や宅配便の場合は、各運送会社の「サイズ区分」を確認しましょう。

箱のサイズが少し大きくなっただけでも、宅配便ではサイズ区分が一段上がり、運賃が変わる場合があります。

■ 届いた段ボールの置き場所を確保する

「まとめて発注すると単価が安くなるから」と、大量に注文する場合は、保管スペースの確保も忘れずに。

A式段ボールは平らにたたんだ状態で保管できますが、数百枚単位になると、想像以上の「山」になります。

3.安全に輸送するために

段ボール箱に必要な強度は、商品の重量だけで判断することはできません。

「商品重量、箱の大きさ、積み重ねる高さ、輸送環境、保管期間」などを総合的に考慮する必要があります。

段ボールメーカーによっては、強度を検討するための計算ツールや情報を提供している場合もあります。

■ 湿気や結露に注意

段ボールは紙でできているため、湿気や水濡れによって強度が低下することがあります。
特に、冷蔵・冷凍品の輸送など、温度差によって結露が発生する環境では注意が必要です。

■ 海外輸送では、国内輸送と同じ仕様でよいとは限らない

国内で問題なく使用できている段ボールでも、海外輸送では問題が起こる可能性があります。

輸送距離や期間が長くなるほか、輸送先によって温度や湿度が大きく異なるため、国内輸送とは異なる環境を

考慮する必要があります。

4.表示・デザインを機能させるために

オリジナル印刷入りの段ボールを作る場合は、デザインそのものだけでなく、

実際に箱を使ったときにどう見えるかまで考えておくことが大切です。

■ テープが来る位置を考えてデザインする

よくあるのが、「せっかく印刷したデザインの上に、ガムテープが重なって隠れてしまった」というケースです。

天面や底面の中心、またH貼り(H字にテープを貼る方法)をする位置など、テープが貼られる場所を考慮して

レイアウトを決めましょう。

■ 使う場所に合わせて情報を配置する

品番や識別コード、取扱表示(ケアマーク)等を印刷する場合は、箱をどのように使うのかを考えて配置しましょう。

<例>

・縦積み(段積み)する場合: 横から見える側面に情報を表示する

・大きな箱にまとめて梱包する場合: 上から見える上面に情報を表示する

まとめ:

いかがだったでしょうか。「この観点も検討しておこう」という気づきになれば幸いです。

実際の商品を入れてみて、使ってみて初めて分かることがたくさんあります。

特に発注数量が多い場合は、量産後のリスクを減らすために量産前に試作し、実際の商品を入れて確認することをおすすめします。

弊社でも、お客様の梱包作業や輸送環境に合わせた最適なサイズ提案、緩衝材と合わせたトータル設計などを行っております。

お気軽にご相談ください。

次回は、A式段ボールからステップアップして、出荷量が多い現場や組み立て時間を短縮したい場合に大活躍する

「B式段ボール」について詳しくご紹介します。

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